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オタクなデザイナーの日常と仕事の話

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火桜ユウ

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修正×修正×また修正   2008.10.08

【業界大手Cスパ話2 言う方は楽】




前回から時間が経ってしまって申し訳ないです……。
前回のコウモリバレッタの続きです。

今回、このコウモリの形成はポリストーンという素材を使う指定をされました。

このポリストーン、ポリと略して呼んでいますが、主におみやげ品で、「何のキャラでもない何かちょっと安っぽそうで現地じゃないと売ってなさそうな」粘土を固めたような素材です。
材料が比較的安くて、型代も比較的安価なので、少量生産する時に向いています。
ただ、ちょっとした衝撃でも簡単に割れます。

よくご当地キテ○などで使われている素材はインジェクションと言い、こちらは型代が高いですが柔軟性があって、柔らかい指定をすれば柔らかくなります。
よく槍とか刀とかを持っているキテ○を触ってみればぐにゃぐにゃ曲がりますよね。
その内折れてしまうものの、ポリよりは断然丈夫です。
大量生産する時に向いています。


……で、今回の指定のポリ。
そして作るのは、簡略化したコウモリのバレッタ。
バレッタなので出来るだけ薄く、カーブを描いた形になります。





どう考えても落としたら割れます。





……何故インジェクションにしないのか、Cスパ……
これで出荷した時とか、買ったお客様から「壊れたぞオイ!!」みたいなクレームが来たら
ウチのせいになるんだろ?そうなんだろ?
一応社長に頼んで、あらかじめ担当の方に断っておく事にしました。
それでも頑なにポリで挑むその心意気が解らん……


そしてポリが得意なC国のとある工場にサンプル制作依頼を出して一週間。
この工場はテンパってなければとても仕事が速くてそして綺麗に仕上げてくれます。

まず商品を作る時、上に上げたポリやインジェクション、そして金属のパーツなどでもそうですが、粘土で形を作ります。
そしてその粘土のモデルでOKが出たら、そこから大量生産用の型を作ります。

この型がゴムか金属かで値段が変わるのが型代です。
当然金属の方が長持ちしますが高いです。そんな訳でインジェクションは高くて大量生産向けなんです。


テンパってないので仕事の速いC国のS工場。粘土モデルの写真が送られてきました。
写真で見る限り、とても綺麗です。細部もあんないい加減な資料しかなかった割には綺麗に仕上がっていました。

これなら一発OKだろう!と思って、Cスパにメールで写真を転送。
しばらくしてからCスパから返信メールが来ました。
「スタートして下さい」だろうなぁ、と思ってメールを開いた私の目に飛び込んで来たものは……!!









「コウモリの羽根の先が尖り過ぎてます」

…………はい?(°◇ °)




「羽根の筋のラインが強調し過ぎているのでなだらかにして下さい」

……え?(@_@;)









「目の位置が違います」

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工!!!








ちょ、ちょ……ちょっと待て!
ちょっと待てオイ!!
あんな解像度の低い画像しか載っていない紙媒体の指示書送って来ておいて、
そのこだわりは何?!

そんな細かいんだったら、せめて最初にもちっとマシな指示書送れよ!!





……と、とても言いたかったです。
本当に。
でも相手はお得意様です。大手様です。
一デザイナーの端くれの私に、そんな事言える訳がありません。
涙を飲んでその指示を、またしてもイラストレーターで図面にして描き直して、C国工場の責任者様に伝えましたとも。

おばちゃん並のマシンガントークで文句を言われながらも、何とかなだめて修正スタートしてもらいましたとも!(´;ω;`)



そしてさらに数日。
粘土の形を元にした修正なので、修正する事自体は簡単なのですが……




確認写真を送っても送っても「もっとなだらかに」「もっとこうして」「もっとああして」「もっと(以下略)
という事が再三―――どころか5回6回と続いて、さすがに工場の責任者様がキレそうになるなど紆余曲折ありまして、予想以上に修正に時間が掛かってしまいました。

量産した商品を納める期日は決められていると言うのに……と内心焦りながらも修正指示やら担当の方と連絡を取り合い続けました。



それでもどうにか「これなら大丈夫だと思います」という言葉を頂いて、やっと次の段階に進める事が出来ました。
型を作って、いよいよ現物を数個作るサンプル制作です。

本当に道のりが長かった……





そしていよいよ、バレッタの金具も取り付けられたサンプルが会社に到着!
かなり良い出来です。
親バカという目を差し引いても良い出来だと思いました。
普段、ノベルティーや映画、アニメの商品を主に扱っている上司のS様からも「上手く作るなぁ」というお言葉を頂いた自信作!

早速Cスパさん宛に発送しました。




そして1日経過して―――










Cスパさんから「形状変更」という悪魔の文字が届きました



あれだけ修正したのに……?と半ば落ち込みながらその指示を受け取りました。
案の定、また紙媒体で届きました。しかも今回は郵送でなくてファックス!
データ化してメール使えよ!!と内心ツッコみながらも開いてみます。




















「全体的に一回り小さくして下さい」













それはサイズ変更というもので、
粘土モデルの段階でやるものだァアアアアアアア!!!








さぁ大変な事になりました。

・納品期日まで時間がない。
・今から粘土モデルを再びC国工場に出してたら間に合わない
・正直Cスパを爆撃したい

などなどの問題を抱えてしまいました。
さすがにこの事態に、上司様も先輩も集まって緊急会議。

会議の末、上司S様の知り合いの日本人の原型師さんに頼む事になりました。
一晩で粘土モデルを作ってもらって、それをC国工場に送って、そこからまた型を作ってもらうという手筈で動く事に決定。
C国工場の責任者様にも、なだめながら説明して手配をしてもらいます。

その人が来てくれる事になって、車で会社に来るまでの間に、急いで指示書を細かく正確に書きました。
今度こそ完璧に、ここまでしつこく書くかというくらいまで細かく書きました。

そして上司S様の助言



上司S様「今から来る原型師の人、オタクだからオタク心を刺激するような萌えるイラストでも画像でも用意しておいた方が良いよ

火桜「了解しました!萌えですね!!


今さらながら会社内の上司と部下の会話としては不思議な会話だと思いましたが、そこは敢えて誰にもツッコまれませんでした。

とにかく、最初にもらった指示書から、このバレッタが何のアニメだかゲームだかのものなのか調べる事にしました。

何の秘密保持対策なのか解りませんが、Cスパからもらう指示書には作品名が書いていない事が圧倒的に多いです。
最後にパッケージして下さいという指示で届く台紙やシールなどでやっと知る事も多いです。


指示書に書いてあったのは「クド/リャフカバレッタ」
指示書を見た当初は、何の呪文なんだろうと思って「コウモリバレッタ」の名前で工場に出していました。

この名前の「バレッタ」の部分を省いた名前で、画像検索で調べて出てきた画像を見て―――





「……これ、パッチン止めのヘアピン方が良かったんじゃないのか……?」と素直に思いました。
バレッタにする意味が解らん……
しかも一回り小さくと言われたのですが、最初バレッタの幅は7cm。これでも十分小さかったのを6cmまで縮小する事に。

はっきり言って、バレッタの大きさじゃない気がしました。

本当にこれで大丈夫なのかと思って、Cスパに直に電話。
担当の方に事情を説明して今すぐ確認して答えて欲しいとお願いしたところ―――










担当の方「うーん……あ、じゃあデザイナーに変わりますね♪












……………………。















デザイナー、いたの?









何故デザイナーがいたのに、こんな指示書が来ているんだろうか。
そして私が色々と手間暇掛けて修正指示書いたり直させられたりしたのも、デザイナーの人がパパっと描いてくれれば一発でどうにかなった事なんじゃなかろうか……

その「デザイナー」の人と確認している時も、そんな思いが瞬を駆け抜けて 紅蓮の碑を描く……



サイズに関してはやはりかなり小さいもので、そのままバレッタでいくそうです。
本当に何でこんな頑なこだわりがあるくせに(以下略
やがて原型師さんが到着して、その人と打ち合わせをして急いで原型を作って頂く事になりました。



その時の原型師様の一言。







「君も大変だねぇ」

すみません、その一言だけで私は泣きそうです。


しかもこれで終わりではないときた。
続きはまた後日……。
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